使用済みストレッチフィルムの買取単価はどう決まる?査定で確認される6つのポイント

使用済みストレッチフィルムの売却を検討するとき、最も気になるのは「1kg当たりいくらで買い取ってもらえるのか」ではないでしょうか。
使用済みストレッチフィルムの買取単価は、すべて一律ではありません。
同じ透明なストレッチフィルムでも、異物の付着や混入、水濡れや汚れの状態、1回当たりの回収量、月間の発生量、保管方法、回収場所などによって、買取単価は変わります。
今回は、使用済みストレッチフィルムの買取単価を決める際に、リサイクル業者が確認している主な6つのポイントを解説します。
① 透明なストレッチフィルムだけで保管されているか
使用済みストレッチフィルムの買取単価を決めるうえで最初に確認するのが、透明なストレッチフィルムだけで保管されているかどうかです。
物流倉庫や工場で、パレットに積載した荷物の荷崩れ防止に使用されている透明なストレッチフィルムは、再生原料の原材料として幅広い用途に使用できるため、比較的高く評価されやすい品目です。
一方、見た目が似ていても、次のようなものが透明なストレッチフィルムに混入すると、査定時の評価が大きく下がったり、混入状況によっては回収自体できなくなったりする場合があります。
分別して保管すれば回収できる場合があるもの
△ 色付きのストレッチフィルム
△ 気泡緩衝材(プチプチなど)
△ ポリエチレン製のポリ袋
△ PPバンド
△ ポリエチレン製のシュリンクフィルム
※上記のものは、透明なストレッチフィルムと混ぜず、それぞれ別のポリ袋などに分けて保管されていれば回収できる場合があります。
回収できないもの
× 家庭用ラップや食品包装用ラップ
× OPPフィルム
× 材質の分からないフィルム
※上記のものは、透明なストレッチフィルムと見た目が似ていても、無料回収・買取の対象外となります。
異なる種類や材質のフィルムが混ざっていると、再生原料の変色、黒点、臭気、強度低下、成形不良などの原因となり、再生原料として使用できなくなることがあります。
そのため、荷崩れ防止に使用した透明なストレッチフィルムだけで分別されているかどうかが、買取単価を決める重要なポイントになります。
② 異物や汚れの付着・混入状況

使用済みストレッチフィルムに紙、テープ、金属などの異物が付着・混入していたり、ほこりや油で汚れていたりすると、査定時の評価が下がります。
異物や汚れの量、種類によっては、無料回収や買取ができない場合もあります。
特に付着・混入しやすい異物や汚れは、次のとおりです。
異物
・紙
・ラベル
・シール
・ガムテープ
・OPPテープ
・養生テープ
・マスキングテープ
・PPバンド
・ビニールひも
・ハサミ
・カッター
・ボールペン
・金属部品
・ストレッチフィルム以外の袋やフィルム
汚れ
・ほこり
・油
・泥
・砂
株式会社ファーイーストマテリアルでは、回収した使用済みストレッチフィルムを再選別した後、粉砕、溶融、ろ過、造粒して再生原料を製造しています。
異物や汚れなどが付着・混入していると、手作業による選別だけでは完全に取り除くことができません。
取り除けなかった異物や汚れは、その後の製造工程で使用するフィルターの目詰まりや、再生原料の黒点、変色、臭気、成形不良などの原因になります。
また、ハサミ、カッター、金属部品などの硬い異物が混入すると、粉砕機や押出機などの設備を損傷させるおそれもあります。
そのため、査定では見た目がきれいかどうかだけでなく、異物や汚れの状態を確認し、そのまま再生設備へ安全に投入できるか、再生原料の原材料として使用できるかを判断します。
使用済みストレッチフィルムに紙、ラベル、シール、テープなどが付着している場合は、取り除いてから専用の回収容器へ入れてください。また、著しく汚れているものは、専用の回収容器には入れず、廃棄をお願いいたします。
紙ごみ、プラスチックごみ、PPバンド、ハサミ、カッター、ボールペンなどが誤って混入しないよう、回収容器に「透明ストレッチフィルム専用」と表示し、作業者への周知を徹底することが重要です。
③ 雨・水の付着

水に濡れたストレッチフィルムを再生原料の製造ラインへ投入すると、溶融時に水分が水蒸気となり、次のような問題が発生します。
・再生原料に気泡が入る
・再生原料の形状が不安定になる
・時間当たりの生産量が大きく低下する
また、ストレッチフィルムに付着した水分は再生原料の原材料にはならないため、水分を含んだ重量分は査定時の評価が下がります。
水に濡れて重量が増えることで、回収車両の積載可能量が減少したり、過積載の原因になったりすることもあります。
そのため、屋外に保管され雨水に濡れているものは、買取単価が下がったり、無料回収・買取の対象外になったりする場合があります。
使用済みストレッチフィルムは、屋内または雨の吹き込まない軒下で保管し、雨水がかからない状態を維持することが重要です。
※冷凍倉庫や冷蔵倉庫で発生する結露については、原則 回収可能です。
④ 発生量・回収量・回収頻度

ストレッチフィルムの品質が同じでも、月間の発生量、ご希望の回収頻度、1回当たりの回収量によって、買取単価は変わります。
査定時には、主に次のような点を確認します。
・毎月どの程度発生するか
・希望する回収頻度
・1回当たりの回収量
・回収まで保管できる量
株式会社ファーイーストマテリアルでは、1日に約15件の回収先を回るルートを組み、使用済みストレッチフィルムを回収しています。
まとまった量が継続的に発生する場合は、回収車両の積載効率が上がるとともに、再生原料を製造するための原材料を安定的に確保できるため、査定時の評価が高くなり、買取単価にも反映されます。
一方、月間の発生量が少ない場合は、無料回収や買取が難しいことがあります。
※一定量になるまで保管していただき、1回当たりの回収量を確保できれば、無料回収や買取に対応できる場合があります。
正確な重量が分からない場合でも、カゴ台車、ネスラック、ポリ袋の数や、それらがたまるまでにかかる日数が分かれば、これまでの回収実績に基づき、おおよその月間発生量と1回当たりの回収量を概算できます。
⑤ 積み込み方法と回収効率
使用済みストレッチフィルムの買取単価は、フィルム自体の品質だけでなく、回収時の作業効率によっても変わります。
査定時には、主に次のような点を確認します。
・回収車両が積み込み場所まで進入できるか
・パッカー車が安全に停車できるか
・回収するストレッチフィルムが1か所に集積されているか
・短時間で積み込みできる状態になっているか
・回収時に長時間の待機が発生しないか
ストレッチフィルムは重量に対して容積が大きいため、保管場所や積み込み方法によって、回収にかかる時間が大きく変わります。
回収時には、カゴ台車、ネスラック、ポリ袋などにまとめ、回収車両へ積み込みやすい場所に、あらかじめ集積していただくことが基本となります。
弊社の作業員が倉庫の奥まで入り、複数の保管場所から回収物を運び出す場合、回収に時間がかかるだけでなく、倉庫内の商品や設備に接触し、破損や紛失などのトラブルが発生するおそれがあります。
そのため、倉庫内で保管する場合でも、出入口や荷捌き場など、回収車両へ速やかに積み込みできる場所まで、あらかじめ移動・集積していただくことが重要です。
回収物が複数の場所に分散している場合や、回収時に運び出し作業、長時間の待機が必要になる場合は、回収効率が下がり、査定時の評価にも影響します。
一方、回収物が積み込みやすい場所に集積され、短時間で回収できる場合は、回収効率が高くなるため、査定時の評価が上がり、買取単価にも反映されます。
⑥ 再生原料の需要と市況
使用済みストレッチフィルムの買取単価は、製造した再生原料の販売単価や需要によっても変わります。
再生原料の販売単価は、主に次のような要因によって変動します。
・原油および石油化学製品の市況
・新品のプラスチック原料であるバージン原料の価格
・再生原料を使用する製品メーカーからの需要
・再生工場が製造できる再生原料の品質
透明で異物の少ないストレッチフィルムから製造した再生原料は、使用できる製品の幅が広いため、販売単価が比較的高く、需要も安定しています。
一方、異物や汚れの多いフィルムから製造した再生原料は、使用できる製品が限られ、販売単価や需要が低くなることがあります。
そのため、使用済みストレッチフィルムの品質や回収量が同じであっても、再生原料品質や需要、原油、バージン原料などの市況によって、買取単価が変わる場合があります。
※株式会社ファーイーストマテリアルでは、製造した再生原料を全量国内の製品メーカーへ継続的に販売しています。そのため、使用済みストレッチフィルムの品質や回収条件に大きな変化がない限り、買取単価を変更することはほとんどありません。
自社工場で再生原料を製造しているからこそ、適正に査定できます

株式会社ファーイーストマテリアルでは、回収した使用済みストレッチフィルムを自社工場で選別、粉砕、溶融、ろ過、造粒し、再生原料を製造しています。
月間約100トンの再生原料を製造し、すべて国内の工場へ出荷して、プラスチック製品の原材料として使用されています。
実際に自社工場で再生原料を製造しているため、見た目だけで判断するのではなく、再生原料の原材料としてどの程度使用できるかを確認したうえで、買取単価や回収条件をご提案しています。
査定時には、主に次の内容を確認します。
・透明なストレッチフィルムだけで分別されているか
・異物や汚れが付着・混入していないか
・雨水などで濡れていないか
・月間の発生量と1回当たりの回収量
・希望する回収頻度
・回収場所と積み込み方法
品質、発生量、回収方法などに大きな変化がない限り、買取単価を変更することはほとんどありません。
現在の買取単価が適正か確認したい企業様、産業廃棄物として処分している企業様、専用袋の購入費や運搬費を見直したい企業様は、株式会社ファーイーストマテリアルまでご相談ください。











